「平成22年度 塗装工学編集委員長賞を受賞して」
この度は、平成22年度の塗装工学編集委員長賞をいただき誠にありがとうございました。編集委員長の先生を始め、選考委員会の皆様、協会の関係者の皆様、ならびにご推薦いただきました方々に厚く御礼申し上げます。私はこれまで、さまざまな形態や方法を利用した高分子の自己組織化による高次構造の形成について研究を行って参りました。今回受賞の総説「超臨界二酸化炭素中での高分子の自己組織化を利用した機能性高分子微粒子の開発」は、長鎖フッ化アルキル基含有の高分子を超臨界二酸化炭素中で自己組織化させることにより、微粒子の球状化と機能化を同時に行うという独自な考案に基づいております。超臨界二酸化炭素中では、高分子中のフッ化アルキル基が微粒子の外殻を形成するように自己組織化するため、表面撥水機能をもつナノメートルサイズの球状微粒子を製造することができます。この微粒子をガラス表面に塗布した結果、フッ化アルキル基の撥水性と微粒子の球状構造の相乗効果によって、水に対する接触角が170°以上の超撥水表面を構築することができました。さらに、この自己組織化の方法を撥水コーティングに応用し、タンパク質や酵素の表面撥水処理に利用できることを実証致しました。
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本研究が、今後の新規な撥水処理や塗装技術の開拓の一助になれば幸いに存じます。今後も日本塗装技術協会の発展に寄与できるよう微力ながら努力して参りたいと思いますのでよろしくお願い致します。
豊橋技術科学大学
吉田絵里
「平成23年度 塗装技術協会 編集委員長賞を受賞して」
この度は、平成23年度 編集委員長賞を戴き大変有難う御座いました。小職の拙い報文を選考戴いた選考委員会の皆様はじめ、執筆の機会を与えて戴いた当時副編集委員長でいらっしゃった金井洋様(現日鉄住金鋼板且キ行役員)に深くお礼申し上げます。
2008年から2009年にかけて、『塗装工学』に「UV硬化型コーティング材の硬化挙動、付着性付与技術と最近の技術動向」(第43巻6、8、10号、第44巻2号掲載)を4回に分けて書かせて戴きました。今回の報文は、入社以来35年に渡ってラジエーション硬化技術(UV/EB)に関わる中で、近年著しい発展を遂げた同技術の各種報告を小職なりにまとめさせて戴いたものです。受賞講演では、「ラジエーション硬化技術の過去-現在-未来(夢)」という演題で話をさせて戴きました。入社当時と携帯電話、弱電製品へと様々に使われるようになった近年を比べると、"隔世の感"があるというのが正直な実感です。入社当時の1970年代のUV硬化塗料は、硬化が遅く、塗膜は黄色く変色、そして塗膜は脆いものでした。
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「これでは、木工の目止めくらいにしか使用できず、到底、将来有望な技術とならないのではないか?」と疑問を抱きましたし、当時の社内外の大方の見方もそうだったと思います。
しかし、80年代に入ると、ハードコート材のキーマテリアルとなるDPHAにみられる樹脂や光開始剤、照射装置の開発が急速に進み、今日の発展の礎が築かれました。塗料技術者ばかりでなく、樹脂・開始剤・装置メーカーの多くの技術者の努力の成果だと思います。
そして、今、LED‐UV光源、3次元形状物への硬化に有効な3Dイナートシステム、複雑な形状でも硬化できるプラズマUVキュアなどの技術が紹介されており、20-30年後を展望すると、ラジエーション硬化技術は、より高い技術ステージに進むと予感しています。今、同技術に取り組み始めた若き技術者が、小職が思ったように20-30年後に隔世の感を持って語るような発展がなされると確信しています。若き技術者にこの夢多き技術をおおいに楽しみ、頑張っていただきたいと思っております。
2011年6月16日
カシュー株式会社
技術開発部 技術顧問
阿久津 幹夫
「論文賞受賞について」
このたびは、栄えある論文賞をいただくことができ,大変光栄に思いますとともに,これまで多くの助言をいただいた先生方、研究に協力していただいた皆様にこの場をお借りして深くお礼を申し上げます。
本論文は、粉体工学的観点から,これまで十分に理解が進んでいないと思われる静電粉体塗装法の基礎的知見を得ることを目的に粉体塗装特性と操作条件の関係を検討したものです.特に、塗料の塗着挙動と塗料粒子の特性、帯電量と電界強度の影響に関する詳細な検討をDEM-LESハイブリットシミュレーションを用いて解析いたしました。いまだ多くの課題を抱えている静電粉体塗装法ですが、これらの知見が少しでも役に立ち、環境対応型塗装法として今後普及していくきっかけとなればと思っております。
また、受賞後の懇親会では、数多くの方から貴重なご意見、ご指摘をいただき、大変有意義な時間となりました。 ありがとうございました。
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自分の未熟さを痛感いたしましたが、この受賞を励みとして、今後も研究活動に精進し、塗装技術の発展に寄与できればと思っております。この度は、誠にありがとうございました。
同志社大学大学院
粉体工学研究室
有吉大輔
「第26回塗料・塗装研究発表会 研究発表会優秀賞を受賞して」
この度は第26回研究発表会優秀賞という栄誉ある賞を頂き、大変うれしく思っております。この研究を進めるにあたり、ご協力頂いた関係者の方々に心よりお礼申し上げます。
発表会当日には東日本大震災の発生により混乱していた私達に、安全を第一とした迅速な対応と、交通機関が使えず帰る当てのない中、宿泊の場まで提供して頂きました。協会関係者、並びに工学院大学の皆様には心より感謝申し上げます。また、この東日本大震災により被災された皆様にお見舞い申し上げるとともに、皆様の安全と一日も早い復興をお祈り申し上げます。
この度の発表では、スプレー塗装における塗料使用量削減という課題に対し、部品塗装分野での被塗物の多様さに焦点を絞り、パターン幅や微粒化の適正化、塗り込み性向上の観点より開発した、ベル型塗装機エアキャップに関して報告致しました。
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この開発は複雑形状の被塗物に対しても、一つの塗装機で常に最適な塗装をしたいという、お客さまから頂いた貴重なご意見からスタートしています。
今後もお客さまの声を少しでも多く製品に反映できるよう、より一層研究活動に邁進したいと思います。この度は、まことにありがとうございました。
旭サナック株式会社
技術開発部ユニット技術2課
白松憲一郎
「第26回塗料・塗装研究発表会 研究発表会優秀賞を受賞して」
このたび、伝統ある第26回研究発表優秀賞をいただくことができ、大変光栄に思います。とくに、発表当日には東日本大震災が発生し、発表会が行われた東京でも大きな揺れに襲われました。この大震災で被災された多くの方々に心からお見舞い申し上げます。
大地震に襲われた学会でしたが、協会の方々は冷静なご判断で発表会を実行され、また工学院大学の関係者の方々は大変迅速な対応で行動され、我々の安全を確保され、さらには交通機関がマヒし、帰る手段のない私たちに宿泊の場を提供していただきました。協会関係者ならびに大学関係の皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
発表させていただいた高分子物質の接触帯電機構に関する研究は静電粉体塗装において塗着効率や高品質塗膜の形成に大変重要ですが、まだまだそのメカニズムは解明されていません。
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修士研究により一層研究を発展させて帯電機構のメカニズムの解明に少しでも貢献できればと思っております。研究過程では、高分子粒子と異種物質間を移動する微小な電荷量の測定値の再現性を得るのに頭を悩ませ、悶々とする日も過ごしましたが、今回の受賞によりすべてが楽しい日々に変わりました。研究過程で、多くの助言と指導をしていただいた日高重助教授をはじめとする先生方、帯電実験に協力をいただいた研究室の皆様に深く感謝したします。今回の受賞を励みとし、より一層研究活動に邁進していきたいと思っております。ありがとうございました。
同志社大学大学院工学研究科工業化学専攻
東浦 大史
「平成21年度 塗装工学編集委員長賞を受賞して」
この度は平成21年度の塗装工学編集委員長賞をいただき大変ありがとうございました。選考委員会の皆様はじめ協会関係者の皆様、ご推薦いただいた方々にこの場を借りて厚くお礼申し上げます。私は数年にわたりメタリック塗膜外観の数値化の課題に取り組んで参りました。今回受賞の「メタリック塗膜外観についての数値解析」は2次元フーリエ変換法を基礎技術とした解析法が適する対象「メタリック塗膜の粒子感の数値化」と、むしろ適さないという立場で述べた「メタリック塗装ムラの数値化」の2つの課題を対比する形で述べさせていただきました。後者が独自の考案による新規な評価技術を述べたものです。
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メタリック塗装ムラの評価は非常に高度な熟練を要する官能評価によって実施されているのが現状ですが、比較的簡単な解析手段でありながら官能評価と非常に相関の高い結果が得られることを見出したものです。測定した数値のバラツキを解析するものですが偶然によって左右される成分をむしろ撹乱要素として排除したことが大きな特徴で、この新しい評価方法を塗装の分野の皆様に広く知って頂きたく塗装工学誌に投稿(Vol.43 No.2)致しました。さらに、本稿の続編も塗装工学に掲載(Vol.45 No.3)していますので併せてご一読頂ければ幸いです。
今後とも当協会の発展に寄与できるように皆様と共に努力して参りたいと思いますので宜しくお願い致します。
東洋アルミニウム株式会社
コアテクノロジーセンター 研究開発室
瀬戸口俊一
「第39回技術賞受賞について」
この度は過分な技術賞を賜り誠にありがとうございます。発表の機会を与え選考に係わられた協会関係者の方々に厚くお礼申しあげます。さらに、この成果は今までの多く方々との係わりの結果として生み出すことができました。個々のお名前は上げませんが、ご協力を頂いた皆様に深く感謝致します。
電解槽の電流分布解析を開始し、早や20年を経過しました。NECのパソコンPC-9801を使用して電気めっきのハルセルの二次元解析から始め、現在は電着塗装槽の自動車ボディーの解析が可能になりました。電着塗装の解析は、2000年より自動車メーカーとの共同で開始しました。
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独自の塗料パラメータの取得方法と膜厚の計算方法を考案し、市場展開を計りましたが競合他社の先行を許してしまいました。しかし、最近電着塗膜の計算方法の特許もやっと成立し、(株)大気社殿と共同で考案した「仮想表面を使用したボディー全体解析」も技術賞を受賞しましたので、市場での巻き返しを心に誓っております。CAE関連のソフトは、欧米で開発されたものが市場を席巻していますが、今後数少ない日本発のCAEソフトとして世界で使用されるソフトに育てて行きたいと考えております。
この受賞を糧に一層の前進を計りますので、皆様のご協力とご指導をお願い申しあげます。
平成22年6月10日
上村工業株式会社 中央研究所
小原勝彦
「日本塗装技術協会 編集委員長賞を受賞して」
この度は、平成20年度編集委員長賞に選出いただき、有難うございます。『塗装工学』のテラヘルツ波技術特集号(平成20年11月号)において我々に研究紹介の機会を与えていただいた編集委員の方々を始め、今回の選考に携わった選考委員会、そして所属研究室の関係者諸氏に深く感謝しております。
テラヘルツ波(周波数0.1〜10THz、波長30〜3,000μm)を用いた関連技術『テラヘルツ・テクノロジー』は、国家基幹技術10大戦略の1つに選定されると同時に、10年後の市場規模は2兆円に達すると予測され、現在、世界中のテラヘルツ研究者がキラーアプリケーションを探して活発な研究開発を行っております。我々も2000年よりテラヘルツ技術に関する研究を開始し、特に新規テラヘルツ計測技術の開発と応用計測への展開という観点から研究を行ってきました。今回、塗装という極めて産業応用に近いフィールドで『使えそうな技術』として評価された事は、テラヘルツの歴史を知る我々にとって極めて感慨深いものであります。
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今回の受賞にあたっては、テラヘルツ波の『目新しさ』が少なからず貢献したと思いますが、今後は『真に使える技術』として塗装関係者から評価されるよう、研究を継続していきたいと考えております。
大阪大学大学院基礎工学研究科機能創成専攻
安井 武史
この度は、第25回研究発表優秀賞をいただき、誠にありがとうございます。多くの研究発表会参加者の皆様、また発表会の進行・準備をしてくださった協会関係者の皆様、東京大学の学生の皆様には、この場をお借りして御礼申し上げます。そして、多くの助言をしていただいた日高重助教授をはじめとする先生方、旭サナック鰍フ伊藤春揮さん、柳田建三さん、同じ研究室の先輩、同期の皆様に深く感謝しております。
私が静電粉体塗装の研究を始めたきっかけですが、静電粉体塗装という技術を知ったのは、ちょうど1年前、4回生になり粉体工学研究室に配属された時でした。私の研究室では、卒論テーマは、1時間程度の短い時間でざっと説明を受け、その場で決めるという方法をとっています。
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正直、各テーマの説明を聞いてもよくわからなかったので、最終決定するまでの休憩時間に最初に声をかけてくれた先輩のテーマに近いものを選ぶと決め、現在に至っています。研究を進めていくうちに、この塗装法は多くの課題を抱えていますが、環境問題の解決に対する大きな可能性があることがわかり、粉体塗装技術の向上に少しでも貢献できればと考えるようになりました。そこでまず、未だ十分に解明されていない塗料の塗着挙動と塗膜品質に関する基礎的知見の集積を行い、今後普及していくきっかけになればと思い、本研究発表を行いました。実験では、なかなか再現性を得られず苦しい時もありましたが、本賞を受賞することができ、大変うれしく思っております。これを励みとして、今後も研究活動に精進したいと思います。ありがとうございました。
同志社大学大学院工学研究科工業化学専攻
粉体工学研究室 有吉大輔
「第24回塗料・塗装研究発表会 研究発表優秀賞を受賞して」
この度は、栄えある第24回研究発表優秀賞をいただき、誠にありがとうございます。発表会参加者の皆様、多数の協会関係者および選考委員の皆様には、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
さて、今回発表させていただきました「自動車用遮熱塗料の開発」は、日射による車体温度上昇を抑制し、エアコン負荷低減による燃費向上(CO2低減)及び車室内環境快適性向上を目的に開発したものです。現在、お客さまの車選びは、高品質と低価格はもちろん、低燃費・エコ技術を重視する傾向が大きくなっています。その中で塗料も、自動車の濃彩色塗膜の美しい意匠・品質を損なわず、遮熱機能を追加することでお客様の満足を得たいと考えております。開発では、難易度の高い沢山の課題があり、その度に頭を悩ませてきましたが、ご協力を頂いた多くの皆様のおかげで解決することができました。その結果、本賞を受賞でき、成果を高くご評価いただけたことを大変うれしく思っております。
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今後も様々な技術開発を行い、開発成果を通じて塗装技術の発展に貢献できれば幸いです。本当にありがとうございました。
富士重工業潟Xバル技術本部
材料研究部 山中正枝
「第24回 塗料・塗装研究発表会優秀賞を受賞して」
この度は研究発表優秀賞を頂き有難うございます。本発表に対し選考委員の皆様からご支持頂いたことを極めて光栄に思っております。また協会関係者を始め多くの方々にご尽力頂きましたことを、この場を借りて厚くお礼申し上げます。
さてこの度の研究発表では、水性塗料に対する仕上がり肌・タレの空調変動が塗着後の固形分に関連していることを見出し、異なる空調条件でも塗着後の固形分が同一となる様、塗装前の固形分を変化させて調整する手法を報告しました。自動車製造に係る全エネルギーの内、塗装ブースの空調は主たる部分を占めています。省エネルギーの気運が今以上に高まることは必至であり、今後塗装時の空調を考え直す可能性も極めて高いと感じています。
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我々が提案するシステムの成否はメリットの及ぶ範囲、つまりカバーできる空調範囲が広いことに係っています。しかし現状の塗料製品に適用するには課題も多く、商業価値の点では未だ実力不足である事は否めません。塗料と装置の両面からより魅力的なシステムに磨き上げていきたいと思います。
本研究発表会の様な情報交換の場は非常に有益で、多くの方から貴重なご意見やご指摘を受け賜わりました。有難うございました。今回の受賞を励みとし、より一層研究活動に邁進したいと思います。今後ともよろしくお願い致します。
関西ペイント株式会社 CM研究所
檜原 篤尚
「平成19年度技能賞を受賞して」
この度は、栄誉ある日本塗装技術協会技能賞を頂き、ありがとうございます。
これも、多数の協会関係者および選考委員の皆様のおかげと感謝しております。この場を、借りて厚く御礼申し上げます。
私は、塗料を通じて塗装の仕事に30数年間携わって来ました。
建築塗装では、建屋の外装や内装に使用する刷毛やローラーの開発にも従事しました。刷毛塗りの分野では、大塚刷毛と共同でアスカ刷毛という真ん中が空洞の刷毛を開発しました。これにより、刷毛が固まってしまうのを防ぐことが出来ました。ローラーでは、落書き防止塗料(弊社製品"ザクロン")用ローラーの検討を行ない製品化することができました。工業塗装では、電化製品や自動車のドアミラー等のプラスチック部材に静電塗装が出来るように、塗料と導電材に工夫を加えたもので静電塗装に成功しました。
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また、建設機械の塗装や自動車部品の塗装などにも従事してきました。自動車塗装においては、自動静電塗装機を利用しての塗装に従事しました。特にトヨタ自動車のセンチュリーの仕上げでは日本で最高レベルの要求に応えるために非常に苦労しました。現在は、自動車補修分野で、エアースプレーによる補修塗装に従事しています。
塗装という仕事はどんな分野であっても、最終仕上げになります。製品そのものの仕上がりによって 製品の品質が決まってしまいますので責任重大です。非常に苦労することも多く、仕上がり不良でNGなることも、しばしばありました。塗料の特徴を活かして塗装機にあわせることは、非常に苦労しますが、塗装できたときの喜びはまた格別のものがあります。
塗装は職人技と言われる通り、一人前に塗装できるためには、長年にわたり培った技能が必要になります。 今回、日本塗装技術協会の技能賞を頂き大変感謝しております。これを励みとして、今後一層、後輩の育成に努めていきたいと思います。
本当にありがとうございました。
関西ペイント販売株式会社
大木 洋三
「第23回 塗料・塗装研究発表会 研究発表優秀賞を受賞して」
この度は、第23回研究発表優秀賞をいただき、誠にありがとうございます。多くの参加者の皆様、発表会の準備や進行にご尽力いただきました協会関係者の皆様、また、立派な会場を提供していただきました芝浦工業大学の皆様には、この場をお借りしまして御礼申し上げます。
さて、この度発表させていただきました「塗膜のSEM解析における加速電圧の効果」の研究内容は、近年のSEMの高分解能化に伴い、低加速電圧条件での観察が可能になり、我々が日常的に取り扱う塗膜や各種材料の微細構造解析に大きく貢献し始めていることが背景になっています。これまで観察が困難であった最表面の形状や組成像などが当たり前のように観察されるようになった一方、我々
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が見ている像は真実の姿であるといえるのか?という思いは常につきまとうものですが、得られた像をしっかり見極める目を養う必要性の高さを本研究を通じて、また、参加者の皆様のご意見、ご指導からも、強く実感いたしました。
今後ともどうぞご指導よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
日本ペイント鰍q&D本部 技術センター
「日本塗装技術協会 技術賞を受賞して」
この度は栄えある塗装技術協会 技術賞を頂き、誠にありがとうございます。これも多数の協会関係者および選考委員のご支持の賜物であると存じます。この場を借りて厚く御礼を申し上げます。
今回受賞した技術内容は、自動車用シルバー塗装の意匠向上を目的として、金属表面同等の金属感を、通常の自動車ラインの塗装工程で達成する塗装材料および工法の確立を実施したものです。昨今では、自動車の「走る」、「曲がる」、「止まる」といった基本的な性能向上が各社で拮抗しており、さらにお客様の自動車に求める嗜好も多様化していることを背景に、自動車のカラーが商品力の重要な位置づけを占めるようになってきました。その中で、シルバー塗装は需要も多く意匠に対する要求も高いことから、本開発に取り組みました。技術的難易度も高
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かったですが、材料開発・生産技術が一体となり課題を解決することで、本受賞をいただけるような成果が出せたと思います。今後も、新技術の開発を継続し、その結果研究発表会等を通じて塗装技術の発展の一助となれば幸いです。
最後に、本開発に多大なるご尽力とご協力をいただいた、日産自動車株式会社の関係各位に深く感謝いたします。
日産自動車 材料技術部 高分子・機能表面材料グループ
渡邉 健太郎
「日本塗装技術協会 論文賞を受賞して」
この度は栄誉ある論文賞を頂き、誠にありがとうございます。日頃の協会関係者および編集委員の方々のご苦労を思うと、賞の重みと感謝を心から感じております。この場を借りて皆様方に厚く御礼申し上げます。
本論文は私の研究室の中で6年前から取り上げてきたものです。研究の動機は、私の住んでいた学内職員宿舎の北側部屋の壁が結露でカビが繁殖し、湿気でボロボロになっている箇所もありました。毎年、梅雨入り前にこの壁を修復するのが私の役目になっており、学生を騙して手伝わせていました。カビを取るにはキッチンハイターが良いとか、その後に化学実験で合成した硫酸銅水溶液を塗っておくと当分カビは生えてこないと言って、乾燥させてから、さあ壁塗り実習だと。要は、家具や机などを移動させるのに人手が必要だったのです。そのうち誰かが、塗装の先生なのに何で毎年、同じことをやるのと言われてハッとさせられました。
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そうだ、何とかしようと皆で相談した結果が、わずかに発熱させれば結露しないと言う結論です。その時に、楠本化成の長沼桂氏が研究室で実験をしており、「お前も仲間だ」と引っ張り込みました。それで発熱塗料を作ろうと言うことになり、皆で右往左往しながら、今日はうまくいったと言っては夕刻になると、酒盛りの準備をするという生活が始まりました。この1年前に、松浦史明氏(現、アトミクス株式会社)が卒研で断熱塗料を作っており、断熱塗料だけでも結露防止ができるかと孤軍奮闘していました。シラスバルーンが良く吸湿するので、これはいけると言いながら、でも発熱塗料だと言って楽しい日々が続いておりました。その時の卒研生が今回、一緒に賞をいただいた樋口大介氏(現、山口刑務所技官)と中島宏氏(現、アーキヤマデ株式会社)です。両名には、実験ばかりの毎日に不満も大きかったことだと思いますが、それは過ぎ去った1ページである。この思い出をよみがえらせてくれた記念すべき受賞に対し、感謝感激です。有り難うございました。
職業能力開発総合大学校
坪田 実
「第22回研究発表会優秀賞を受賞して」
この度は、研究発表会優秀賞をいただきありがとうございます。多くの社外の方々にも、本研究の成果を高くご評価いただいた事を大変嬉しく思います。
おかげさまで世界初低汚染粉体塗料も1年半の市場実績が出来、発売当初から様々な業界のお客様より多くの引き合いをいただいております。
日本において、代表的な低環境負荷塗料である粉体塗料の普及率が低いのが非常に残念ですが、今後も付加価値をつけ、さらに環境に配慮した、お客様に魅力有る商品を開発していきたいと考えています。
また本研究発表会のような社外交流の場に積極参加し、多くの皆様と情報交換をさせていただき、研究発表会や塗料・塗装業界を皆様と共に盛り上げていきたいと思います。今後もどうぞよろしくお願い致します。 |
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日本ペイント株式会社
工業用塗料事業本部 PD部
中村卓志
この度は栄誉ある第22回研究発表優秀賞を頂き、誠にありがとうございます。これも多数の協会関係者および選考委員の方々からの支持の賜物と存じます。この場を借りて皆様方に厚く御礼申し上げます。
さて、この度発表させていただきました研究内容は、近年盛んに叫ばれている環境問題の中でも、再懸念されている酸性雨を取りあげたものでした。これまで欧米諸国、中国など工業先進国において非常に深刻に考えられていた酸性雨による被害は、近年では、国内でも大きな問題となっています。日本国内における汚染物質の排出量の増加もさることながら、経済発展の著しい中国からの汚染物質の飛来が特に問題視されています。今回の発表により屋外で使用される塗装鋼板等において酸性雨による腐食問題に関心を持っていただければ幸いです。また酸性雨での防食対策等に役立つようであれば更に研究冥利に尽きる次第です。
今後は模擬酸性雨として他成分も含めた腐食過程の検討を予定しております。これら腐食因子を統計的に整理することにより今後の防食対策等に非常に有効になるものと考えております。今後のこれら研究結果については塗装技術協会にて発表させていただければ光栄と考えております。
ここで受賞にあたり共同研究者として指導を賜った中村紀夫氏および今井八郎氏に深く感謝いたします。また供試材を提供していただいた新日本製鐵株式会社の金井氏はじめ関係各位に深く感謝いたします。また今後とも塗装技術協会の発展に貢献できれば幸いです。
2007年4月2日 芝浦工業大学 環境材料研究室 兼崎 亮太